一般眼科の主な疾患

一般眼科イメージ画像

一般眼科における代表的な疾患についてはドライアイ、白内障、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、ものもらい、斜視、眼精疲労、眼瞼けいれんなどがあります。

ドライアイ

ドライアイは、目の表面付近の水分などが不足してしまう病気です。
涙の分泌量が減少したり、涙の成分バランスが崩れているため、目を十分にうるおすことができずに角膜や結膜が傷つきます。
これに伴い、目の中が乾燥している感覚、ゴロゴロした異物感、疲れ目、充血などの症状が出現します。

治療では、主に点眼治療、涙点プラグなどを行います。
このうち点眼治療は、人工涙液やヒアルロン酸を含んだ点眼薬、ムチンや水分の分泌を促進する点眼薬などを使用します。
涙点プラグは涙の排出口(涙点)にプラグを差し込むことにより、目の表面に涙が溜まるようにします。

当院では、点眼治療だけでなく、涙点プラグの治療をドライアイのタイプや重症度、患者様ご自身の生活スタイルに合わせて選択しています。
気になる症状がありましたら、遠慮なくご相談ください。

白内障

白内障は、カメラに例えるとレンズの役割を担っている水晶体が白く濁ってくる病気です。
加齢などで水晶体が白濁してくると、眩しさやかすみ、視力低下などの症状が現れます。
「視界が白くかすむ」「光がまぶしい」「眼鏡を変えても視力がよくならない」などの症状でお困りでしたら当院へご相談ください。

緑内障

緑内障は、視神経がダメージを受けてしまい、それによって視野が欠けるなどの障害が引き起こされる病気です。
多くの場合はゆっくりと症状が進行するため、患者様自身が気づいた時には病状がかなり悪化しているケースが少なくありません。
視神経は一度ダメージを受けてしまうと回復させることは困難ですので、早めに発症に気づくことが大切です。

人間ドックで視神経乳頭陥凹拡大を指摘された、眼圧が高いと言われた、ご家族に緑内障の方がいる、など気になることがありましたらお早めに当院までご相談ください。

加齢黄斑変性

眼の中の網膜には「黄斑」と呼ばれる形や色を識別するための視細胞が密集している部位があります。
加齢黄斑変性は、主に加齢が原因となって黄斑に出血やむくみなどの変化をきたし、視力が低下する病気です。
加齢黄斑変性は、緑内障、糖尿病網膜症に並んで、失明につながる可能性のある病気ですが、早期に発見し、早期に治療すれば、ある程度進行を食い止めることができます。

当院では硝子体内注射を行っています。「ものがゆがんでみえる」、「中心が見づらい」などの症状がありましたらお早めに当院へご相談ください。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病の3大合併症のひとつと言われており、血糖コントロールがうまくいっていない患者様には非常によく起こります。
血液中のブドウ糖の過剰な状態が続くことによって網膜の血管が損傷を受け、血管が詰まったり、変形したり、出血を起こすようになります。
かなり重症化するまでは自覚症状がみられないことも多いのですが、放置していると失明に至る危険があるので、早めに眼科を受診することが大切です。

治療法は、病状の進行度合によって異なります。
当院ではレーザー治療、硝子体内注射を行っています。
糖尿病の持病がある患者様は必ず眼底検査が必要です。まずは検査をお勧めします。

ものもらい(霰粒腫)

まぶたの脂をだす腺に細菌が感染して起こる、急性の炎症です。
まぶたの腫れや痛み、目やにがでることもあります。

まずは目薬や塗り薬で治しますが、場合によっては手術が必要になることもあります。
当院では切開術も行っています。
なかなか治らない「ものもらい」でお困りでしたら一度ご相談ください。

斜視

物を見ようとする時に、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまっている状態、左右の視線が合わない状態が斜視です。
ものが二重にダブって見えることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
目を動かす神経や筋肉の異常のために目の位置がずれる患者様もいらっしゃいます。

内科(神経内科・内分泌内科)との連携が必要な場合もあります。
気になる症状がございましたら当院へご相談ください。

眼精疲労

眼を使い過ぎることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの眼の症状や、頭痛・肩こりなどの全身症状が出現することがあります。
眼精疲労の原因が分かれば、それを排除することが必要です。
ビタミン剤の配合された点眼薬が有効である場合があります。

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんは、まばたきや眼の開閉を制御している回路の異常に伴い、「まぶしい」、「眼が開けられない」、「まぶたがピクピクする」といった症状がでます。
根治的に治す治療はありませんが、当院では眼周囲の皮膚にボツリヌス毒素Aを製剤にしたもの(ボトックス)を少量注射して、眼をつぶる力を弱める治療をしています。
眼瞼けいれんでお困りでしたらご相談ください。

小児眼科の主な疾患

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小さなお子様は、自分から「目が見にくい」、「目が痛い」とは言いません。
そのため、ご家族や周りの大人がお子様の異変に気づいてあげる必要があります。
「テレビやおもちゃに極端に近づいて見ている」、「まぶしそうに眼を閉じる」、「おかしな目つきをする」など気になる症状がございましたら遠慮なくご相談ください。

斜視・弱視

物を見ようとするときに、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまっている状態、左右の視線が合わない状態が斜視です。
そして、弱視とは、斜視・遠視などの理由により、視力の発達が妨げられてしまった状態をいいます。

当院では、お子様の状態に応じて、眼鏡処方や弱視訓練などを行っています。
高度な治療が必要な場合は、適切な時期に高度医療施設に紹介いたします。

先天性鼻涙管閉塞

赤ちゃんの頃から目やにや、涙が止まらない場合、先天性鼻涙管閉塞の可能性が考えられます。
生まれつき涙の通り道に薄い膜が残っているために起こります。

自然によくなることもありますが、生後6か月を過ぎてもよくならない場合、当院ではブジー治療を行っています。

涙道手術

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涙の通り道を「涙道」といいますが、その涙の通り道が途中でつまり、様々な影響が出ている場合などに行う治療法です。

流涙症(なみだ目)

通常であれば涙液の分泌と排出はバランスがとれた状態にあるのですが、何らかの要因によって涙があふれてしまう事があります。
中には、涙の通り道である涙道が詰まるなどの障害が起きることで涙があふれてしまう場合があります。

当院では涙道内視鏡を使用し、涙道の閉塞部を広げる手術を行っています。
涙道の閉塞を広げた後はシリコン製のチューブを挿入し、再閉塞を予防します。
なみだ目でお困りの方は当院に相談してください。

眼瞼形成術

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当院では保険適応での眼瞼形成術を行っております。
検査等で確認の上、適切に診断していきますので、症状で気になる方はご相談ください。

眼瞼下垂

眼瞼下垂とは、上のまぶたが下がってしまい、瞳にかぶさる状態です。
主には上まぶたを挙げる筋肉の力が弱まることが原因です。
眼瞼が下がることにより、視界が狭くなり、頭痛や肩こりなどの原因になることもあります。
内科(内分泌内科・神経内科)の病気に伴ってまぶたが下がることもありますので、他科との連携が必要となる場合があります。

当院では、加齢性眼瞼下垂、コンタクト性眼瞼下垂に対して、保険適応での眼瞼下垂手術を行っております。
手術前の状態によって、手術法(挙筋短縮術、吊り上げ術、余剰皮膚切除術、眉毛下皮膚切除術)を検討しています。
まぶたが下がっていることにお困りでしたら、一度ご相談ください。

さかまつげ

さかまつげは、まつげの付け根あたりに問題が起こり、本来は外側を向いているはずのまつげが眼球に接触してしまうことにより、「涙が出る」、「まぶしく感じる」、「目がゴロゴロする」、「目やにが増える」、といった症状に悩まされます。
このような場合は、眼科での治療をお勧めします。

軽度であれば、角膜を保護する点眼薬で対処できることもあります。
しかし、つらい症状が続いているときは手術療法を検討します。
当院では、患者様の状態に応じて埋没法あるいは切開法で手術を行っています。
さかまつげでお困りでしたら一度ご相談ください。

コンタクトレンズ処方

一般眼科イメージ画像

当院ではコンタクトレンズの処方も行っております。
ご希望の方はご相談ください。

コンタクトレンズ処方

コンタクトレンズは角膜上にレンズを装用するので、角膜を傷つけることによる感染性角膜炎、角膜がレンズに覆われることで角膜上皮障害などが起こる可能性があります。
安易に装用すると眼を危険な状態にさらしてしまいますので、ご希望される場合は必ず眼科を受診し、使用の際は眼科医の指示に従ってください。

当院では、眼科医によるコンタクトレンズ処方を行っています。
作成を希望される患者様は検査が必要ですので、受付でお申し出ください。

コンタクトの処方せんのみの発行は行っておりません。院内での交付となります。
注文後、お渡しまで数日いただきます。ご理解のほど宜しくお願い致します。