当院で行う自費診療

自費診療イメージ画像

当院ではED(勃起障害)、AGA(男性型脱毛症)、ブライダルチェック、両側精管切断術(パイプカット)、包茎手術についての診療も行っております。
なお、医療保険を一切適用せず、治療費の全額を負担する自費診療となります。

【初診料】 3,300円
【再診料】 1,100円(6か月経過した場合には、初診料をいただきます)

ED

勃起障害/勃起不全を『ED(Erectile Dysfunction)』と呼びます。
当院では自由診療でED治療をおこなっております。
EDとは、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」とED診療ガイドラインで定義されています。
つまり勃起に時間がかかる、途中で萎えてしまう、満足のいく性行為ができない場合にEDを疑います。

EDは、年齢を重ねるとなりやすい傾向にありますが、糖尿病などの生活習慣病の影響、また最近では若い方でストレスや精神的な影響もあることがあります。
主なEDの薬としては、PDE5阻害薬(バイアグラ、シアリス、バイアグラジェネリックなど)があります。
治療薬の選択に関しては、患者さまと相談したうえで決定します。

このようなED症状はご相談ください

  • 短時間、もしくは途中で萎えてしまう
  • 満足のいく性行為ができない
  • 勃起時の硬さがやわらかくなった
  • 一度萎えてしまうと、再度の勃起が難しい
  • 勃起に時間がかかる
  • 全く勃起しない など

当院はスタッフ一同、個人情報およびプライバシーに十分配慮して診療を行いますので、安心してご相談ください。

ED治療薬の副作用

ED治療薬の副作用には、顔のほてり、目の充血、鼻づまり、頭痛、動悸、筋肉痛、色覚変化などがあります。これらの症状がみられたときは、服用を中止し、当院までご相談ください。
心疾患や肝機能障害のある患者さまには使用できない場合や、循環器系疾患の薬とは併用できない場合もあります。

ED治療薬

商品名 バイアグラ シアリス レビトラ
(現在取り扱い中止中)
ジェネリック シルデナフィル タダラフィル パルデナフィル
特徴 歴史があり知名度が高い じんわりと長時間作用する 勃起強度が強く、即効性がある
勃起強度 強い 少しやさしい 強い
服用から効果が出るまでの時間 30分~1時間前後 1時間前後 10分~30分
効果継続時間 5時間前後 10㎎ 20~24時間前後 10㎎ 5時間程度
20㎎ 30~36時間前後 20㎎ 10時間前後
食事影響、服用の注意事項 普通食・高脂肪食で効果低下
食事から2時間あける
ほとんど影響を受けない 高脂肪食で多少効果低下
食事から2時間あける
アルコール 適量であれば影響は少ない    
副作用 目の充血、顔のほてり、頭痛、動悸、鼻づまり、筋肉痛、色覚変化など
1錠の価格
(初診料あるいは再診料が
別途必要になります)
バイアグラ シアリス
25mg 1,400円(税込) 10mg 1,700円(税込)
50mg 1,700円(税込) 20mg 1,800円(税込)
シルデナフィル タダラフィル
25mg 900円(税込) 10mg 1,300円(税込)
50mg 1,100円(税込) 20mg 1,400円(税込)
バイアグラODフィルム  
25mg 1,500円(税込)  
50mg 1,800円(税込)  
  • 価格につきましては、変動する場合があります。また薬の種類や数によっては取り寄せになりますので、当日お渡しできず後日お渡しする場合がありますのでご了承ください。
  • 上記価格に初診料あるいは再診料が別途必要になります。

男性型脱毛症

AGA(男性型脱毛症/Androgenetic Alopeciaの略)は、男性ホルモンの影響による脱毛症のことです。
AGAは生理現象であり、病気ではなく、痛みやかゆみなどの症状もありません。
徐々に進行するもので、発症の時期は人それぞれで、思春期以降に発症する場合もあります。

原因の一つは、「Ⅱ型5αリダクターゼ(還元酵素)」という酵素が関わっています。
この酵素が発毛のサイクルをみだし、脱毛を引き起こします。
「Ⅱ型5αリダクターゼ」は、前頭部と頭頂部の毛母細胞に多く存在しているため、この部分から薄毛、脱毛が進むのがAGAの特徴です。(Ⅰ型5αリダクターゼは、ほぼ全身の皮脂腺に分布します)

AGAの治療にあたっては、まず脱毛の原因が他の疾患や薬剤等の影響がないかを調べる必要があります。
問題ないと判断された場合に薬物療法を行っていきます。
使用する薬としては、原因となる「Ⅱ型5αリダクターゼ」の働きを阻害する薬剤を使用します。
フィナステリド(製品名プロペシア)、より強力なデュタステリド(製品名ザガーロ)という薬があります。
フィナステリドはⅡ型の5αリダクターゼのみに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に作用します。
これらは日本皮膚科学会が定める「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」で、国内外の複数の臨床試験で有用性・安全性が確認され、推奨度はもっとも高いAランクの評価を受けています。
副作用としては、抑うつ、性欲減退、勃起障害、肝機能障害、かゆみ、湿疹などの皮膚異常などがあります。
フィナステリド、デュタステリドは女性の使用は認められておりませんので取り扱いにご注意してください。

薬ですので副作用が全くないわけではなく、また脱毛の原因や進行度合いによっては使用に適さない場合もありますのでまずは一度ご相談ください。
また、これらによる治療は6か月以上続けることにより効果を実感し始める例が多く、治療を中止した場合は再びAGAが進行してしまったりします。

男性型脱毛症(AGA)治療薬

商品名 プロペシア ザガーロ
フィナステリド(ジェネリック) デュタステリド(ジェネリック)
使い方 内服 内服
特徴 薄毛・抜け毛予防 薄毛・抜け毛予防
作用 5αリダクターゼⅡ型のみに作用しDHTを抑制
(Ⅱ型:前頭部・頭頂部)
5αリダクターゼⅠ型、Ⅱ型両方に作用しDHTを抑制
(Ⅰ型:側頭部・後頭部、Ⅱ型:前頭部・頭頂部)
フィナステリドの1.5倍脱毛予防効果あり
初期脱毛 あり
(効果実感まで6カ月程度)
あり
(効果実感まで6カ月程度)
副作用 軽度の性欲低下 勃起機能不全 頭痛 腰痛など 軽度の性欲低下 勃起不全 精液量減少
価格
(初診料あるいは
再診料が必要に
なります)

プロペシア1mg(28錠) 
9,900円(税込)

ザガーロ0.5mg(30錠)(取扱なく相談)
11,000円(税込)
フィナステリド1mg(28錠)
6,600円(税込)
デュタステリド0.5mg(30錠)
7,700円(税込)
  • 価格につきましては、変動する場合があります。また薬の種類や数によってはお取り寄せになりますので、当日お渡しできず後日お渡しする場合がありますのでご了承ください。
  • 上記価格に初診料あるいは再診料が別途必要になります。

ブライダルチェック

当院は男性用のブライダルチェックを行っています。
具体的には精液検査や性病・感染症検査を行います。
これらの詳細な検査を行うことにより、男性側の原因によってパートナーが不妊に至っているケースなどを突き止めることができます。

検査結果により治療が必要と判断された場合は、その日から治療を始めることもできます。
不妊の原因を把握するという目的に限定せず、クラミジアや淋菌、梅毒などの性感染症、B型肝炎やC型肝炎などを調べる目的でブライダルチェックを行うこともあります。
当院は、個人情報やプライバシーに十分配慮して診療を行いますので、安心してご相談ください。

ブライダルチェック(性感染症検査・精液検査)

検尿、クラミジア・淋病、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV検査、精液検査
20,000円(税込)

性感染症検査

検尿、クラミジア・淋病、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV検査
16,500円(税込)

精液検査

4,400円(税込)

オプション(ブライダルチェックに追加する場合の料金)

検査判断料(検査判断料は下記から何項目選ばれても一律費用)
2,200円

+
下記の各検査料に上記判断料を追加した合計費用となります

B型肝炎 HBs抗原 2,200円(税込)
B型肝炎 HBs抗体 2,200円(税込)
C型肝炎 HCV抗体 2,200円(税込)
風疹 HI法 3,300円(税込)
風疹 EIA法 4,400円(税込)
麻疹 EIA法 4,400円(税込)
水痘 EIA法 4,400円(税込)
流行性耳下腺炎 EIA法 4,400円(税込)
単純ヘルペス 4,400円(税込)
梅毒 4,400円(税込)
HIV 4,400円(税込)
淋病 4,400円(税込)
クラミジア 4,400円(税込)
淋病+クラミジア 5,500円(税込)

両側精管切断術(パイプカット)

精巣で作られた精子は精管を通って精嚢へ運ばれます。精管を切断して糸で縛ることで精液の中に精子が混ざらなくなります。
当院では80,000円で行っております。

パイプカットとは

  • 今後、永久的に妊娠を望まない方が行う避妊法
  • 男性の避妊法で一番確実な方法とされ、低侵襲の手術で男性の体への負担が少ない
  • 女性の体に一切の負担をかけない
  • 男性の性生活に影響がほぼない

予期しない妊娠はパートナーである大切な女性の体と心に大きな負担をかけてしまいます。

パイプカットのデメリット

  • パイプカット手術を受けると、自然妊娠が困難になります。パートナーと話し合うことが必要で、事情が変わって妊娠希望になる可能性がある場合は、十分に考えて選択する必要があります。
  • パイプカットで切断した精管を再度つなぎ直す手術(高度医療機関での手術が必要)はありますが、自然妊娠が可能になることはとても難しくなります。ただし精巣には精子があるため、それを取り出して体外受精の選択肢はあります。術後は永久的に自然妊娠ができないことをご理解ください。
  • 性感染症の予防になりませんので、感染症予防にはコンドームなどで予防する必要があります。

パイプカット手術を受ける前に、必ずパートナーとしっかり話し合うことが重要です。原則、当院では配偶者の方の同意をいただくようにしています。

パイプカットは基本的に永久避妊法ですが、どのような避妊法でも100%確実なものはありません。術後の精液検査で精子が認められなくなったとしても2000組に1例の割合で自然妊娠する場合があると報告されています。(AUA(アメリカ泌尿器科学会)精管切除ガイドライン2012(2015年改訂版))

このまれな妊娠はいつ起こるか分からず、手術から数年後に起こることもあります。パイプカットは男性の避妊法で一番確実な方法とされますが、原因不明の妊娠や術後再疎通による妊娠の可能性も0%ではないということをご理解ください。

手術の内容

当院では日帰りで行っています。
手術は局所麻酔で20~30分で終了します。術後はそのままご帰宅することが可能です。

実際の手術方法

陰嚢の左右の皮膚に1cmほど切開しますので、その部分に局所麻酔を行います。切開した部分から、精管をつまみ上げ、精管を切断して、さらに切断した精管を結紮します。その後出血を確認して陰嚢の皮膚を縫って終了で、30分程度で終わります。
術後はそのままご帰宅することが可能です。吸収される糸を使用するので、抜糸の必要はありません。

術後1~2か月後に精液検査を行い、精液の中に精子がいないことを確認する必要があります。
精子は精嚢の内部に貯蔵されているため、術後一定期間は射精の際にたまっていた精子が出てきます。そのため、約1~2か月後に行われる精子検査で精液から精子がなくなっていることが確認されるまでは、従来の方法で避妊を行う必要があります。

合併症

日帰りで受けられるほど侵襲が少ない手術で、左右の陰嚢の皮膚を1cm程切開します。小さいとはいえ切開を行うため出血や感染・炎症などが、術後にまれに起こす場合があります。出血はほとんど自然に止まるのですが、痛みを伴って皮下に血液が貯留する血腫をつくる場合があります。切開部を再度開いて止血が必要なことはごくまれです。貯まった血腫は、自然に吸収されることが多いですが、時に感染を伴ったりした際には外科的に取り除く必要になる場合があります。また感染した場合は、抗生剤で治療します。まれに感染が酷くなり膿がたまった状況になった際は膿を取り除く場合もあります。これらの合併症の発生率は1~2%です。
パイプカット後に慢性の陰嚢痛が約1~2%の男性にみられる場合があります。
また術後の精液検査で、精子が消失しない場合は、再度精管の切断術を必要とする場合があります。

最後に

自然妊娠が難しくなりますので、元の状態に戻すことも難しくなります。奥様やパートナーとしっかり話し合う必要があり、またメリットとデメリットを十分に理解していただいたうえでパイプカット手術を受けていただく必要があります。選択肢のひとつとしてパイプカット手術をご検討される際にはお気軽にいらしてください。その際に、ご不安やご不明な点があればご相談ください。

包茎手術

当院では、包茎で悩まれている方に対して局所麻酔下に手術治療を行っております。

成人の仮性包茎の場合は、美容目的になりますので保険診療ができず自費診療扱いとなります。
当院では90,000円(術前検査が必要な際は+5000円)で行っております。

成人の真性包茎の手術は保険適応となります。
まずは一度ご相談ください。

包茎について

包茎とは包皮が長く、亀頭にかぶっている状態のことで、仮性包茎と真性包茎に分けられます。

仮性包茎とは

普段は亀頭が包皮に覆われていますが、勃起時や手で包皮をめくった時には亀頭を露出できる状態のことです。
これは病気ではなく、特に治療の必要性はありません。

真性包茎とは

思春期(15歳ごろ)を過ぎて、包皮をめくっても亀頭がでてこない場合は、真性包茎となります。
真性包茎は、勃起時に亀頭が露出しなく、勃起の際に疼痛などで満足のいく性交渉ができない場合や、陰茎を十分に洗うことができず清潔に保てないことがあります。 また包皮口が狭いために包皮をめくって亀頭を露出された際に、陰茎がこの狭い包皮口に締め付けられる状態のことを陥頓包茎といいます。陰茎の血流が悪くなり、亀頭が腫れて激しい痛みが起こります。
真性包茎や陥頓包茎に関しては、保険診療での手術療法の適応があります。

手術

局所麻酔で60分ほどの手術です。
当院では手術後のトラブルが少ない包皮小帯形成術を併用する環状切除術という術式で行っております。 包皮小帯は、性感に重要な部分とされています。通常、傷が目立たないように亀頭直下で行おうとすると一緒に包皮小体も切除されてしまいます。ただ、どんな術式を選んでも明るいところでじっくり見れば手術をしたことは必ず分かります。

当院では、亀頭直下法では切除してしまう包皮小帯を温存し、できるだけ傷が目立たないようにするため切除部分をできるだけ亀頭よりにしております。まず冠状溝(陰茎と亀頭の間に位置するくびれた部分)から5mmほどの位置で皮を切りはじめ、亀頭を覆っている包皮を筒状に切除し、包皮小帯を形成しながら細い溶ける糸で30針ほど縫合します。

手術後2週間ほど陰茎全体がむくみます(浮腫)。浮腫や創部の状態が落ち着くまでは、自身で毎日ガーゼの交換を必要とします。
溶ける糸で縫合しますが、完全になくなるまでには1か月以上はかかりますので、特に問題なければ2~3週間後に傷の状態をみて抜糸をおこないます。

注意事項

  • 包茎手術では、包皮の腫れ、出血、血腫、感染、創離開、皮膚潰瘍、瘢痕、色素沈着、疼痛、違和感などの合併症のリスクがあります。多少の腫れや内出血、包帯に付着する程度の出血、疼痛、違和感はどのような手術でも起こることです。ただ追加の処置を必要とすることは多くありません。まれに追加の治療が必要となる場合があることはご理解ください。
  • 手術後に帰宅してから、出血が続く場合はご連絡ください。
  • 糸がついている期間中は勃起時に突っ張り感を感じることがあります。通常、抜糸により突っ張り感はなくなりますが、性交渉は術後4週間程は控えてください。
  • 縫合部分に肥厚性瘢痕(しこりのような隆起のある傷跡)が生じる場合があります。
  • 半年~1年程度で自然としこりは気にならなくなることが多いですが、まれに傷跡が残る体質の方もみえます。

不明な点やご質問がありましたら、一度ご相談ください。